『New York, I Love You』

http://www.ny-love.jp/
ニューヨークを舞台にした、様々なミニストーリーを
複数の監督が描いて、1人の監督が1本にうまくまとめるという
一風変わったオムニバス映画。
「アンサンブルムービー」と表現されているけど、まぁそんな感じ。
パリ・ジュテーム』の2作目ニューヨーク版という位置づけ。

様々な話が同時進行して、
それぞれがどこかリンクしている、というのは
たまにみる手法ですが、いろいろ繋がっていくほどに
「なるほどね」なんてことは特に無く
それぞれの主人公のつながりは
さり気ない程度、さほどの重要性はなく
そのスタンスが、逆に小気味がよかったです。

キャストも
一人で大作の主役張れるレベルの人が
大量に集まっていて、それだけでもすごいんですが、
監督も人種国籍様々で、有名監督もガッツリ。
日本からは岩井俊二が参加しています。
それぞれストーリーに監督の『色』が出ていて、
それが、一定の「温度」で繋がっているので
『ニューヨーク』しか共通点が無いはずなのに
バラバラ、ちぐはぐではなく、観終わった後に
1本の作品になっていたので、
エマニュエル・ベンビイ(プロデューサー)と
ランディ・バルスマイヤー(複数作品を1本にまとめるストーリーを作った監督)のお仕事は
非常にすばらしいと思います。

全部のストーリーが素敵だったけど、
個人的に好きなのは

ミーラー・ナーイル監督の、
宗教や文化の壁を越えた「共感」

イヴァン・アタル監督の
とあるレストランでの2つの「会話」

ブレット・ラトナー監督の
車椅子の女の子とのプロムパーティの話

シェカール・カプール監督の
ホテルでの元オペラ歌手とホテルマンの出会い

です。

ブレット・ラトナー監督は『ラッシュ・アワー』とか『レッド・ドラゴン』とか『X-MEN』とか
『プリズン・ブレイク』とかやってるんだけど、
そういう作品撮ってる人が
こういう規模が小さくて「ホッコリ」する話を撮っていること自体が
なんかもう、たまらないです。

シェカール・カプール監督の作品は、
どのシーンも美しすぎて、見とれてしまったんですが
話の内容もとても美しく、
エンドロールで製作者をチェックしたときは、
Anthony Minghellaと書いていて、後からパンフレットをチェックすると
シェカール・カプールと書いてありました。
よくよく読むと、アンソニー・ミンゲラは、脚本を書き上げて
シェカール・カプールに監督を依頼したんだそう。
(後にアンソニー・ミンゲラは亡くなったそう)
スピルバーグ作品色が強いシャイア・ラブーフが
脚の悪いホテルマン役をやっているんだけど
とてもいいです。
この人、ドンチャンアクションより、こういうしっとりしたストーリーの方が似合う。

などなど、これはDVDでたら買いです。

Related Entries


About this entry